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はじめまして。

こちら京都は暑い日が続いております。
しかも、ここ数日は雨が多い印象です。この間は台風も襲来いたしましたが、そうでなくても、いきなり激しい雨が降ることがたびたびありました。

雨が降ってくると、フロントのスタッフはお出かけになるお客様にお貸しする置き傘を出したり、滑りやすい1階ロビーのフロアに絨毯を敷いたりといった対応に忙しくなります。ずぶ濡れになってお見えになるお客様に、すぐにタオルをお渡しできるように準備もしておかなければなりません。

さらに、あまりにも激しい豪雨になると、駐車場の排水口があふれたりすることもあり、いろいろなところに注意を払う必要が出てきます。

保安点検のために行う通常の館内巡回も、雨に降られると覿面に難事となります。
その際、屋上から非常階段を下りながら各階を巡回していくのですが、少しでも風があると、傘を持っていても簡単に濡れネズミになってしまいます。ましてや、強風を伴うようだと、たまに生命の危険を感じることもあります。

ゆえに、ホテルで働く人間にとって、雨というのは、ちょっとした心配事や面倒事であり、あまり歓迎できるような状況ではありません。

しかし、サッと降っただけでパッとあがる通り雨は、蒸し風呂のような京都の夏特有の、重く澱んだ空気を一掃してくれるので、とてもありがたい存在です。

良く言われておりますが、京都の夏はほんとうに耐え難いものがありまして、高温と高湿度が合わさって、ひどいときには息をするのもしんどくなるほどの熱波が、体中にまとわり付くように感じられます。

個人的なお話で恐縮ですが、ちょうど一昨日、私は年2回の健康診断を受けるために、夜勤後に当ホテルから近くにある某総合病院まで一駅ほど歩いたのですが、ほんの15分あまりで汗びっしょりとなってしまいました。

台風一過、空はすっかり晴れわたっていたのですが、どういうわけか、爽快さはこれっぽっちもなく、湿度が異常に高くて、この夏いちばんと感じるくらいにじとじとしていたからです。
あのときばかりは、ちょっと雨でも降ってくれないかと心から願いました。

けっきょく、健診まで時間があったので、私は昔ながらの小さな街の喫茶店に逃げ込んだのですが、砂漠にオアシスを見付けたかのような、救われたきもちがいたしました。

暑いからこそ京都の夏であって、京都の夏は暑くなければとも思うのですが、やはり、どんな物事にも許容できる限度というものがありますよね。

9月末までは、まだまだ同じような日が続きそうですので、これから観光などで京都にお越しの皆様は、暑さ対策をくれぐれも怠りなきよう。