子ども達の学校が夏休みに入って、毎日自宅で暇だといって騒がしいので、少し遠出をすることにしました。京都のJR保津峡駅は鉄道駅の中でもかなり珍しい駅です。

さんの説法をきく機会もありますし、全体的に厳かな雰囲気なので普段は騒がしい子ども達も何か感じ取るところがあるようです。

有名なお寺ばかりを巡った後、今度は面白い場所として耳にしたことがあるJR保津峡駅に行くことにしました。

京都駅から嵯峨野線の普通列車で

京都駅から嵯峨野線の普通列車に乗り込みました。昼過ぎだったこともあり、普段から嵯峨野線を利用している人よりも観光客が多いという印象でした。カメラを持っていたり、外国人観光客も多かったです。京都駅から15分ほど乗ったら、JR保津峡駅に到着するのですが、おりてびっくりしました。

以前から聞いていたように、橋の上に駅が作られているということは知っていましたが、想像していたよりも高度が高いということです。

視線を下げると、かなり下の方に川が流れていて涼しい風が舞い上がってきます。

同じようにJR保津峡駅で多くの人が電車をおりましたが、みんな一様に驚いた様子でした。高所恐怖症の人にとっては、もしかしたら無理な駅なのかもしれませんが、子ども達は高い所が大好きなので叫びながら楽しそうにしていました。

山と山に挟まれた谷

保津峡というからには峡谷であり、山と山に挟まれた谷になっています。そして、谷には保津川という川が流れています。

京都という大都市に十分に近いところにあるこの保津峡は観光地としても有名です。そしてこの駅ですが、実は峡谷の山を貫くトンネルとトンネルの間、保津川の上にかかる橋の上にあるのです。駅の両側は山というかトンネル、下は川というわけです。もちろん駅のホームからは切り立った谷と保津川の流れを見下ろすこともできます。

アクセスとしては決して悪くありません。というか非常に行きやすいというべきでしょう。京都駅から山陰本線、愛称嵯峨野線の列車に乗ります。特急や快速は停まりませんので普通列車になります。駅数にして7駅、時間にして20分程度で大自然の真ん中に出るのですから驚きです。

ちなみに、嵯峨野線のこの区間は、旧国鉄の時代には保津川にある程度沿う形で線路が敷かれていました。これだとスピードも出せませんし通り抜けるのに所要時間もかかってしまいます。そのため、保津川に沿う形ではなくトンネルと鉄橋を利用してできるだけ直線的に線路を敷き直すことになり、1989年に今の線路になっています。現在の保津峡駅もその際にできたものです。

旧線は一時期はそのまま廃線となっていたのですが、保津川に沿って走っているということは確かに所要時間的にはマイナスですが観光資源としてはこれ以上のものはありません。そのため嵯峨野観光鉄道として再生されることになりました。いわゆるトロッコ列車であり、日本の観光列車の先駆けです。現在の保津峡駅からもこのトロッコ列車を見ることができますし、トロッコ列車にも保津峡駅があります。ただし両駅は徒歩で15分ほどは離れています。

最近では外国人観光客が増加していますが、それはこの保津峡も例外ではありません。新線もトロッコ列車も外国人観光客が多く見られるようになっています。

 

水尾の集落

駅の周辺にあ家屋はありませんが、車で10分ほど走ったところに水尾の集落があります。
この、水尾はゆずの里として京都で有名です。

【まとめ】JR保津峡駅

自分も夏の暑さで汗をかいていましたが、自然の涼しさで肌の表面がさらりとして気持ちよいと好感を持ちました。橋の下を流れている川では、川下りを楽しんでいる人もいたので、子ども達は手を振っていました。

手を振り返してくれる人もいて、何だか自然な風景で癒されました。京都らしさと田舎の素朴さが残ったとことですし、橋の上にJR保津峡駅があるなんて風流だと感じました。もし海外から友人が着たら、是非案内したい場所だと考えています。