随心院は京都市山科区小野に位置し、真言宗の大本山で六歌仙のひとりである小野小町ゆかりの寺として有名です。また、梅の名所としても有名で3月の最終日曜日には「はねず踊り」と観梅の催しが開かれる他にも写経や写仏の体験や、晩秋にはライトアップによる夜間特別拝観も行われます。なお、随心院がある京都市山科区は京都市の市街地からは少し離れた場所に位置し、京都駅から直接電車でアクセスすることができません。

随心院について

随心院は小野小町ゆかりの寺とされており、付近は小野氏が栄えたところとしても知られています。実際、この寺のある地名そのものが京都市山科区小野であり、小野氏ゆかりの土地であることを表しています。ただ、何しろ平安時代のことであり明確な史料にも乏しく、例えば秋田新幹線の愛称がこまちとされていたり、あるいは米の品種としてもあきたこまちという名前があることからも察せられるとおり、秋田県もまた小野小町に縁があるという言い伝えは多く、実際に秋田県湯沢市にもまた小野という地名があったりしますから、はっきりとしたことは分かっていないというべきでしょう。

まず、最も手軽なアクセス方法はタクシーです所要時間は30分もかかりませんが、料金は3000円から4000円ほどで他の交通手段に比べてかなり割高となります。

バスでのアクセス

次にバスによるアクセスですが、京都駅の南側の八条口へ向かい、そこから京阪バス山科急行の醍醐寺行きに乗車し25分ほど、蚊ヶ瀬で下車します。下車後、南側に10分ほど歩けば随心院へ到着します。なお、バスは1時間に2便ほど運行されていて、乗車料金は大人300円となっています。バスは乗り換えもなく運賃も安いのでおすすめの交通手段です。

電車でアクセス

最後は電車でのアクセス方法ですが、二通りの行き方があります。まずはJRで京都駅の2番、3番乗り場から発車する琵琶湖線に乗って、山科駅で下車しそこから地下鉄東西線の六地蔵行きに乗車し小野駅で下車してから徒歩で東側に5分歩くと到着します。この路線ですと25分ほどで到着でき、料金は450円になります。

この随心院への京都駅からのアクセスですが、まずJR東海道線の米原方面行きに乗り、一つ隣の山科駅まで行きます。山科駅には特急列車を除いて新快速電車であっても停まりますから便利です。東海道線だけでなく湖西線の列車に乗ってもよく、これも特急を除く全ての列車が山科駅に停まります。山科駅まで5分か6分程度です。

地下鉄でのアクセス

最後は京都駅から市営地下鉄に乗って、一旦京都市内を北上し烏丸御池で下車してから、同じく地下鉄東西線の六地蔵行きに乗って小野駅で下車、徒歩でアクセスする方法です。この路線ですと所要時間は30分から40分ほどで料金は320円になります。なお、烏丸御池から東西線に乗車する場合、誤って浜大津行きに乗車すると琵琶湖方面に向かってしまうので注意が必要です。また、烏丸御池経由は京都の市街地を抜けるアクセス方法になりますので、途中下車をして京都市内を観光するのに便利です。

山科駅に着いたら乗り換えが必要です。一旦改札を出て、京都市営地下鉄東西線に乗り換えます。六地蔵方面行きに乗りましょう。最寄駅は山科駅から3つ先の、名前もそのものずばり小野駅です。地下鉄線ということもあり全ての列車が各駅停車ですから来た列車に乗れば問題ありません。山科駅から小野駅までの所要時間は6分ほどです。小野駅に着いたら、東に5分も行けば随心院に着きます。乗り換えや最寄り駅からの徒歩の時間を入れても、京都駅から30分もあればまず十分に到着できることでしょう。

【まとめ】随心院へのアクセス(京都駅からの行き方案内)

なお、京都駅からは間違いなくこの方法が最も早く便利でしょうが、地下鉄東西線そのものは山科駅からではなく三条京阪や烏丸御池など京都市内中心部まで走っていますから、その付近にいるのであればわざわざ京都駅に出ることなく初めから地下鉄東西線に乗れば問題ありません。この他、市南部の竹田駅や藤森駅からバスでアクセスするという方法もあります。